★【住み心地?不便な点は?】3階建てのマイホームのメリット・デメリット

かつては珍しかった「3階建て住宅」も近年は戸数が少ないながらにも年々増えつつあります。特に、住宅や人が密集している都市部では3階建て住宅もそれほど珍しくありません。

ただ、実際に3階建てに住んだことがあるという人は少ないと思うので、階数が増えることでどんな住み心地なるか気になるところですよね。

それでは、住んでみて嬉しいポイントとなるメリット、そして不満となりそうなデメリットについて紹介していきます。

◆3階建てに住んで感じるメリット

3階建てのメリットは次のようなものがあります。

◎敷地面積が狭くても部屋数が少なくならない
マイホーム購入では「駅の近くに住みたい」「住みたいエリアは決まっている」など、土地環境に譲れない条件を持っている人も多いかもしれません。しかし、一般的には「駅チカ」などの便利なエリアは土地の価格が高め…。そんなときには、狭い土地を買って3階建てにするのが効果的です。

ただ、どんな土地でも思い通りの3階建てを建てられるわけではありません。繁華街など賑わいのある土地は、たいてい高さ規制が緩い傾向にあり3階建ても可能でしょう。しかし、高さの制限以外にもさまざまな制限があるので、土地購入の際にはしっかり確認することが大事です。

◎日当たりの良い生活が期待できる
リビングや寝室が2階や3階にあれば、日中も明るい部屋となります。また、1階あたりの部屋数が少なくなれば隣り合う部屋がないため、一部屋あたりの窓が多くなります。「明るさ」だけでなく「自然の風」も上手く住まいに快適に取り入れることができます。

◆覚悟しておくべき3階建てのデメリット

現実的に無視できないデメリットについてはどうでしょうか。

◎階段の昇り降りが大変…生活動線が長めになる
間取りのプランニングにもよりますが、「浴室やトイレの階」「リビングの階」「寝室や子供部屋の階」と、階によって生活空間が分かれます。1日のうちに何度も往復するなど、家のなかの移動距離が長めになります。それらの生活動線の移動には「階段」の利用が欠かせません。それに、狭小地に建てられるケースだと階段の構造が複雑になったり、傾斜が急だったりすることもあります。「階段で転ぶかもしれない」という怪我のリスクもあるので、年代問わず注意が必要です。

また、年齢を重ね足腰が弱くなったときに、階段の移動が大変になることも考慮しておく必要があるでしょう。

◎圧迫されたイメージ
縦に長い住宅なので、階ごとの空間は狭いです。そのため、廊下がなかったり、階段が急だったりと圧迫された雰囲気を感じるケースもあるかと思います。

◎建築する費用が高め
建物が「縦長」になるので、地震の際の揺れは大きくなるでしょう。また、3階分の建物の重さが狭いスペースに乗るので、構造や地盤を強化しなければなりません。特別な構造計算も必要、移動のためのエレベーター設置など、建築のときにかかる費用が一般的な2階建て住宅よりは高めになる傾向にあります。

◆まとめ

狭い土地を有効活用できる魅力がある3階建て。しかし、階段が増えて上下の動線が長くなり、移動が面倒というデメリットも見逃せません。高齢となったときに、かなり暮らしにくくなるかもしれません。ただ、選んだ土地が狭いなら3階建てにするのがベストな選択のケースもあるでしょう。

住みたい土地や家族の暮らし方、そして将来のことなども踏まえつつ、3階建て住宅の建築を考えてみてくださいね。