★地下室にはデメリットもある。事前に知っておきたい注意ポイント

限られた狭い土地の有効活用として注目されている地下室。防音効果が高いので、子供の遊び部屋、ピアノやギターの練習ルーム、トレーニングルームなど、自分なりに活用方法を考えるのも楽しいものですよね。

ただ、「地下に部屋を設ける」ことは、とても難しいことでコストもかかります。正しく理解をしていないと、後悔するかもしれません。

今回は、地下室を考えたときに知っておくべき注意点についてお話していきます。

◆地下室は結露対策が大事

地下室は、地上の「暑い」「寒い」をいう影響をあまり受けず、一定温度を保てる特徴があります。快適な空間となるメリットがあります。

しかし、それは十分な換気対策がなされた場合。そもそも窓がない地下室は、換気や通気が難しく、結露が起こりやすいです。特に、夏場は地上との温度差が大きく、湿った空気が溜まりやすくなるでしょう。換気扇、除湿器、エアコンなど、除湿対策は重要です。

また、地下室を囲んでいる「土」には、水分を多く含んでいます。防水対策が不十分だと、部屋にカビが発生ることもあるでしょう。

◆大雨で水没しない徹底的な対策をしよう

土地を有効活用できるからと言って、簡単に地下室を作ることはできません。雨が多い日本では、地下室が水没しないように防水対策を十分に行う必要があります。雨のときに道路から水が流れてくるなど、立地的に地下室を作るには問題がある土地もあります。

また、大がかりな工事で排水設備をしっかり行っても、ゲリラ豪雨などで排水設備が正常に作動しない可能性もあるでしょう。万が一の浸水時にも、対処できる徹底滴な対策が重要となります。

◆ドライエリアを設ける方法もある

地下室というと、土中にスッポリと埋まって「暗い」イメージがあるかもしれません。しかし、“地下室”と“土”との間に、ドライエリアという空間を設ける方法もあります。ドライエリアがあることで、地下室では皆無だった「採光」が確保されます。また、窓を作ることもできるので、換気も可能。湿気対策にもなるでしょう。「暗い地下室」とは違って、明るく快適な空間が得られるかと思います。

ただ、ドライエリアを設けた場合には、防音効果は劣ることを理解しておきましょう。「地下室で楽器を思いっきり楽しみたい!」という地下室の防音効果を期待している人には、ドライエリアは不向きかもしれません。それに、通常の地下室を作るだけでも費用がかかるものですが、ドライエリアを設けることでさらにコストアップします。

◆まとめ

趣味の部屋としても大活躍の地下室は、どこかワクワクした秘密基地のような嬉しい響きが感じられるものですよね。狭い土地でも居室を広げられる嬉しいメリットがあります。

ただ、コスト的には大きなものとなります。コストカットのために重要な設備を省くと、結露でカビが発生したり、大雨のときに水没したりとリスクも考えられます。

不完全な地下室とならないためには、地下室作りの実績が多い経験豊富な施工会社をパートナーに選ぶことが大事です。